パンジーの素描(羽根ペン) A4 |
先日,東京で講座を受講してきた。日本美術家連盟が主催した「西洋古典インク(没食子インク)と
羽根ペンによる素描」という公開講座だ。講師の土井原氏(高知大学)が,西洋の没食子(もっしょ
くし)インクの製法をもとに,日本国内で手に入る材料から自作した没食子インクを使って,羽根ペ
ンによる素描を体験した。
1.没食子インクの処方,材料等の製法について
2.羽根ペンの制作
3.パンジーの素描,ルネッサンス巨匠の素描模写
4.講評
という流れで進められたが,没食子インク(西洋古典インク)の色合いが,その性質の為に変わっ
ていく様を目の当たりにする貴重な経験をすることができた。羽根ぺんの柔らかさと没食子インク
特有の色合いとが,大変興味をそそられる内容だった。羽根ペンで線を引くには,コツがあるよう
で,使い慣れていかないと難しいものを感じた。
その後,市販されている外国製の没食子インク(ブルーブラックと紫色)を通販で買い求め,土井原
氏が制作された没食子インクとの違いなど確かめてみた。土井原氏の話では,身近な材料からで
も,没食子インクを自作できるようなので,機会があれば試してみたい。(つづく)
2016.12.17. ハーレミューネ A4 羽根ペン 没食インク(土井原氏 製)
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