2016年12月20日火曜日

没食子インクを使った羽根ペンスケッチ

パンジーの素描(羽根ペン)  A4



先日,東京で講座を受講してきた。日本美術家連盟が主催した「西洋古典インク(没食子インク)と

羽根ペンによる素描」という公開講座だ。講師の土井原氏(高知大学)が,西洋の没食子(もっしょ

くし)インクの製法をもとに,日本国内で手に入る材料から自作した没食子インクを使って,羽根ペ

ンによる素描を体験した。

1.没食子インクの処方,材料等の製法について

2.羽根ペンの制作

3.パンジーの素描,ルネッサンス巨匠の素描模写

4.講評

という流れで進められたが,没食子インク(西洋古典インク)の色合いが,その性質の為に変わっ

ていく様を目の当たりにする貴重な経験をすることができた。羽根ぺんの柔らかさと没食子インク

特有の色合いとが,大変興味をそそられる内容だった。羽根ペンで線を引くには,コツがあるよう

で,使い慣れていかないと難しいものを感じた。

その後,市販されている外国製の没食子インク(ブルーブラックと紫色)を通販で買い求め,土井原

氏が制作された没食子インクとの違いなど確かめてみた。土井原氏の話では,身近な材料からで

も,没食子インクを自作できるようなので,機会があれば試してみたい。(つづく)

2016.12.17. ハーレミューネ A4 羽根ペン  没食インク(土井原氏 製)

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